100-50 | 数式フィールド、検索パネル、集計行
完成イメージその1
案件管理アプリ
- 案件を管理するアプリ
- 数式フィールドで取引先ごとに案件の合計金額を計算している
完成イメージその2
案件管理アプリ
- 案件を管理するアプリ
- 集計行と検索パネルを併用し、フェーズや取引先ごとなどグループ単位に集計している
アプリの構成
- 商談名をはじめとする案件を管理するための各種フィールドをもつ
- 小計計算のグループとなるフィールド「フェーズ」「取引先」などはフィールドとして持たせておく
- 集計対象となる数値フィールドを持たせておく(ここでは金額フィールド)
【その1】数式フィールドを使った実現方法
1. krewSheet用の一覧のソートを設定する
- アプリの一覧作成画面でkrewSheetを設定する一覧の編集画面を開く
- ソートの設定で小計を計算したいグループでソートを設定する
これは、以下のように取引先がバラバラに表示されるパターンが出てきて、 視認性が落ちるのを防ぐために行う設定です。
また、数式フィールドが集計対象とするのは 同じページに表示されているレコードです。たとえば、同じ取引先でも別々のページに表示されてしまうと集計結果が変わるため、注意して活用してください。
2. krewSheetの一覧を設定する
- krewSheetのデザイン画面で必要なフィールドを一覧に配置する
3. 数式フィールドを配置する
- krewSheetのデザイン画面左側にある「数式」というフィールドを一覧上に配置する
- 追加した数式フィールドを右クリックし、列の設定を開く
- その後、数式を編集するためのボタンをクリックする
- 数式を次のように設定して、保存する
数式:SUMIF(取引先_Array,取引先,金額_Array)
ワンポイント
今回は、数式に「SUMIF(取引先_Array,取引先,金額_Array)
」と設定しました。
SUMIF関数は、次のように条件に合致したセルの値を計算できる関数です。ここでは、検索条件である「取引先」が同じ場合に集計を行うように数式を記述しました。
数式設定時に「範囲指定用列名を表示」をクリックすると頭に「Array」がついたフィールド名が表示されます。SUMIF関数やSUM関数のように縦方向に計算を行う場合には、この形で式内に使用するとレコードをまたいだ計算が可能になります。
4. 数式フィールドをセル結合する
そのままの状態だと、集計した小計が以下のように異なる集計結果のようにバラバラに見えてしまいます。
- リボンのメニューをデータタブに切り替え、「自動結合」をクリックする
- 結合するフィールドとして取引先別の小計フィールドを選択する
セル結合すると、取引先別小計が見やすくなりました。
【その2】集計行と検索パネルを使った実現方法
2つ目の方法では、2つの機能を組み合わせて小計の計算を実現します。
集計行とは
すべてのレコードを対象に集計できる集計専用の行です。
検索パネルとは
レコードの絞り込みを行うための検索パネルです。
1. 集計行を設定する
- リボンのメニューをデータタブに切り替え、「集計行を表示」にチェックをした上で「集計行」をクリックする
- カーソルを「金額」に合わせ、関数に「Sum」を選択する
2. 検索パネルを設定する
- リボンのメニューをデータタブに切り替え、「検索パネルを表示」にチェックをした上で「検索パネル」をクリックする
- 検索パネルを次のように設定する
フィールド:取引先
検索条件:次のキーワードを含む
幅:400
※検索条件と幅は好みで調整してください - 保存する
実際の動きは動画でご覧ください。
ワンポイント
集計行は、krewSheetで扱えるすべてのレコードを対象に集計ができる機能です。複数のページにレコードが跨っている場合でも常に対象全レコードを計算できます。