520-40 | 予実管理
完成イメージ
実績アプリに登録された情報を元に3つのレイアウトパターンで昨対比を表示する方法を解説します。
1つのアプリですべてのレイアウトを作成したい場合は、レイアウトごとにカスタマイズ形式の一覧を作成し、切り替える形で利用します。
1.昨年と今年の値を縦方向に並べるレイアウト
2.年月単位の値を横方向に並べるレイアウト
3.昨年と今年の値を隣同士に並べるレイアウト
アプリの構成
- 実績情報を管理するアプリ
契約情報や案件情報などが保存されているようなイメージ - ここでは、実績情報を商品単位にレコード登録している
krewSheetのモードを「Xrossモード」に切り替える
本シナリオでは、Xrossモードでビューを作成するためすべてのパターンでモードをXrossモードに設定します。
- 「Sheet」というロゴをクリックする
- 「Sheet/Xross」のロゴが表示されるので、Xrossを選択してXrossモードに切り替える
【パターン1】昨年と今年の値を縦方向に並べるレイアウト
1.行にフィールドを配置する(オレンジのエリア)
- 行に次のフィールドを配置する
・製品 ・年で表示する形式の「日付」
日付は日付フィールド横の▼をクリックして「年」を選択できる
ワンポイント
フィールドの値を元に製品や年度の並び順を変更することができます。
上記は値の昇順/降順で並び替えるものでしたが、たとえば「kintone – Office – Garoon」のように任意の順で並べたい場合は、ユーザーの設定リストを作成すると設定が可能です。
作成したリストはソート設定時に表示され、並び替えに使用できます。
2.列にフィールドを配置する(黄色のエリア)
- 列に月で表示する形式の「日付」フィールドを配置する
- フィールド名が「月(日付)」と表示されているため、下記のようにカスタムラベルを設定する
設定後はこのようになります。
3.値にフィールドを配置する(青のエリア)
- 値項目に次のフィールドを設定する
・実績 (ラベル名を実績にする) - 実績フィールドの設定を開き、書式設定する
4.昨対比を計算する行を追加する
製品ごとに年度集計した行の下に昨対比を表示する行を追加します。
設定は、年フィールドの設定で「カスタム小計」機能を使って行います。ここでは、各製品ごとに設定を行います。
Garoon
- 次のように設定する
・カスタム小計名:昨対比
・挿入位置:
製品=Garoon
年=2021 の後
・数式:SUMIFS(実績[Sum],製品,"=Garoon",日付[year],"2021年") / SUMIFS(実績[Sum],製品,"=Garoon",日付[year],"2020年")
※2021年のGaroon合計/2020年のGaroon合計
kintone
- 次のように設定する
・カスタム小計名:昨対比
・挿入位置:
製品=kintone
年=2021 の後
・数式:SUMIFS(実績[Sum],製品,"=kintone",日付[year],"2021年") / SUMIFS(実績[Sum],製品,"=kintone",日付[year],"2020年")
※2021年のkintone合計/2020年のkintone合計
Office
- 次のように設定する
・カスタム小計名:昨対比
・挿入位置:
製品=Office
年=2021 の後
・数式:SUMIFS(実績[Sum],製品,"=Office",日付[year],"2021年") / SUMIFS(実績[Sum],製品,"=Office",日付[year],"2020年")
※2021年のOffice合計/2020年のOffice合計
ここまでの設定で次のような画面に変化します。
書式を設定する
追加した小計行の書式と背景色を変更します。
- 書式カテゴリの中にある「ルールの管理」をクリックする
- 新規ルールをクリックする
- 次のように設定する
・範囲:実績
・小計と総計を含める:チェック
・ルールの種類:数式を使用して、書式設定するセルを決定
・数式の内容:日付[year]="昨対比"
- 書式タブで次のように設定する
・カテゴリ:パーセンテージ
・小数点以下の桁数:2 - フォントタブで次のように設定する
・背景色:任意の色(ここでは薄緑)
ここまで設定を行うと完成です。アプリの更新を行って使用開始します。
【パターン2】年月単位の値を横方向に並べるレイアウト
1.行にフィールドを配置する(オレンジのエリア)
- 行に次のフィールドを配置する
・製品
2.列にフィールドを配置する(黄色のエリア)
- 列に月で表示する形式の「日付」フィールドを配置する
- フィールド名が「年-月(日付)」と表示されているため、下記のようにカスタムラベルを設定する
設定後はこのようになります。
3.値にフィールドを配置する(青のエリア)
- 値項目に次のフィールドを設定する
・実績 (ラベル名を実績にする) - 実績フィールドの設定を開き、書式設定する
ここまでの設定でこのような画面が出来上がります。
4.昨対比を計算する列を追加する
2年目以降は昨対比を表示します。(画像内にある緑の列)
設定は、年月フィールドの設定で「カスタム小計」機能を使って行います。ここでは、各年月ごとに設定を行います。
2021年1月の昨対比
- 次のように設定する
・カスタム小計名:昨対比
・挿入位置
年月 = 2021年1月 の後
・数式:SUMIF(日付[yearMonth],"2021年1月",実績[Sum]) / SUMIF(日付[yearMonth],"2020年1月",実績[Sum])
※2021年実績÷2020年実績を計算
同様の手順で2月以降も設定を行います。挿入位置と数式で「2021」など固定の期間を指定しているため、年月の経過と同時にカスタム小計列の追加が必要になります。
4.昨対比の書式と背景色を設定する
ステップ3で追加した昨対比用の列の書式が他の数値と同じになっているため、パーセント表示できるよう設定します。また、背景色も設定します。
- 書式カテゴリの中にある「ルールの管理」をクリックする
- 新規ルールをクリックする
- 次のように設定する
・範囲:実績
・小計と総計を含める:チェック
・ルールの種類:数式を使用して、書式設定するセルを決定
・数式の内容:日付[year]="昨対比"
- 書式タブで次のように設定する
・カテゴリ:パーセンテージ
・小数点以下の桁数:2 - フォントタブで次のように設定する
・背景色:任意の色(ここでは薄緑)
ここまで設定を行うと完成です。アプリの更新を行って使用開始します。
【パターン3】年月単位の値を隣同士に並べるレイアウト
1.行にフィールドを配置する(オレンジのエリア)
- 行に次のフィールドを配置する
・製品
2.列にフィールドを配置する(黄色のエリア)
- 「日付」フィールドを展開して表示される「月」と「年」を配置する
- フィールド名が「月(日付)」などと表示されているため、「月」「年」のようにカスタムラベルを設定する
設定後はこのようになります。
3.値にフィールドを配置する(青のエリア)
- 値項目に次のフィールドを設定する
・実績 (ラベル名を実績にする) - 実績フィールドの設定を開き、書式設定する
ここまでの設定でこのような画面が出来上がります。
4.昨対比を計算する列を追加する
昨対比を計算する列を作成します。(画像内にある緑の列)
設定は、年フィールドの設定にて「カスタム小計」機能を使って行います。ここでは、年月ごとに設定を行います。
2021年1月の昨対比
- 次のように設定する
・カスタム小計名:昨対比
・挿入位置
年月 = 2021年1月 の後
・数式:SUMIFS(実績[Sum],日付[month],"1月",日付[year],"2021年") / SUMIFS(実績[Sum],日付[month],"1月",日付[year],"2020年")
※2021年実績÷2020年実績を計算
同様の手順で2月以降も設定を行います。挿入位置と数式で「2021」など固定の期間を指定しているため、年月の経過と同時にカスタム小計列の追加が必要になります。
4.昨対比の書式と背景色を設定する
ステップ3で追加した昨対比用の列の書式が他の数値と同じになっているため、パーセント表示できるよう設定します。また、背景色も設定します。
- 書式カテゴリの中にある「ルールの管理」をクリックする
- 新規ルールをクリックする
- 次のように設定する
・範囲:実績
・小計と総計を含める:チェック
・ルールの種類:数式を使用して、書式設定するセルを決定
・数式の内容:日付[year]="昨対比"
- 書式タブで次のように設定する
・カテゴリ:パーセンテージ
・小数点以下の桁数:2 - フォントタブで次のように設定する
・背景色:任意の色(ここでは薄緑)
ここまで設定を行うと完成です。アプリの更新を行って使用開始します。
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewsheet-drill/ks520-40year-of-year.zip